新宿飯店で腹を満たした私と”歌舞伎町夜の帝王”ことリーオッパ。２人でお腹をさすりながらその後の計画を思案する。
帝王が「きょうはどこに行く？」と聞いて来たので、私は「ａｅｓｐａしかないでしょ！」と即答した。この日、新たにオープンするコリアンガールズバーだ。
帝王は翌１８日の土曜日がオープン日だと勘違いしていたようで「明日でしょ？」と怪訝そうな表情。「いやいや、きょうオープンだよ」とＩｎｓｔａｇｒａｍにあがっている投稿を見せたところ、「そうなんだ。でも来週でいいんじゃないの？」となんとも消極的だ。
理由は簡単だ。「オープンに行ったらシャンパンとか入れなきゃいけないしなぁ。１万円ぐらいのならいいけど…」。
確かにオープン日やキャストのバースデーイベントなどに行くと、シャンパンを入れざるを得ない。かつては８０００円とか１万円程度のシャンパンがあったのだが、最近は最低でも２万円とか高額な場合が多く、私の周囲の人間もオープンやイベントの日に店を訪れるのを避ける傾向にある。よって帝王も私もバースデーイベントはなるべく避けるようにしている。
もっとも私の場合は、特にお気に入りの子がいるわけでもなく、ＬＩＮＥを交換している子も数人だけ。よほどのことがない限り、来店をお願いするメッセージが来ても、仕事などさまざまな理由をつけて基本的に店には行きません。帝王は、各店舗に何人もお気に入りの娘がいるし、おそらく５０人以上とＬＩＮＥやカカオを交換しているから大変だよね。ちなみに今週はＳＩＧＮＡＬのハニママのバースデーイベント期間なので、帝王は行かない予定です（笑）。
リーオッパの哲学は、「できるだけ金をかけずに女の子をゲットすること」だから。
ａｅｓｐａ行きを渋る帝王に私は「オープン初日は店にとって勝負の日。きっと女の子も揃えて来るはず」と説得すると、帝王も承諾してくれた。
「ＴＷＩＣＥ」「ＲＯＺE」を通り過ぎて大久保通りを右折し、しばらく行くと紫の「ａｅｓｐａ」の看板が目に飛び込んできた。扉の中は見えないようになっている。
分厚い黒の扉を恐る恐るスライドさせ、帝王が中を覗くとカウンターはまずまずの賑わい。しばらくして「オッパー」の声が響き渡る。声の主は「ａｅｓｐａ」の店長に就任した元「ＲＯＺＥ」のあやさんだ。
入口近くのカウンターしか空席がなかったため、そこに腰を下ろした。
店内はカウンターのみで１０席ちょっとか。女の子は５人が出勤していた。事前に別の女の子から連絡を受けていたリーオッパによると、韓国人の女の子もいるとのことだったが、この日は残念ながらゼロ。あやさんいわく「韓国の女の子もいるけど、出勤してくるかはわからない」とのことでした。
この日はオープン初日にもかわらずかなりのドタバタぶり。ナント、炭酸がないためハイボールが作れないという、いきなりの大失態！（笑）。仕方ないのでとりあえずレモンサワーで乾杯。慌てて女の子が買い出しに行きました。ちなみに女の子も７人が出勤予定だったけど、２人は来なかったそう。
とはいえ５人出勤していれば、まぁ問題はないでしょう。ところが翌週は、あやさんしかいない日が何日かあるというかなり危機的な状況です。オープン日の設定に無理があったのでは？ まぁ、あやさんが頑張っているので、応援はしてあげたいですが、店の雰囲気的には若者たち向けな感じ。おじさんたちには微妙な雰囲気でした。
５０分２５００円で消費税＆サービス料が１５％というのもちょっと割高な感じ。「ＡＰＩＮＫ」「Ｒｅｄ Ｖｅｌｖｅｔ」ともにそうでしたが、新規オープン組はどうやら５０分２５００円が主流のようです。
店に入ってしばらくすると、やや離れて座っていたカップルがカラオケを開始。店の中に音がこもるためかなりうるさく聞こえ、となりに座る帝王との会話さえ、顔を近づけないと聞き取れないほど。しかも立て続けに５、６曲歌い続けるため、キャストさんとの会話もままなりません。男性は地声がでかすぎ、女性はド下手で聴くに堪えないレベル。我々のテンションは完全にだだ下がりになってしまいました。
あやさんに代わって米国シアトル出身の日米ハーフ、ジュリさんがついてくれましたが、あまりのうるささにおじさん２人は耐えられず、１０分を残して店を出ることにしました。ちなみに料金は６９００円。この数字で帝王はジュリさんにしっかりと下ネタをかましていました。何を言ったかは想像がつくと思いますが…（笑）
店を出たのは午後１１時。もう１軒行けそうだったので、歩きながらどこに行くか考えました。帝王は最近かならずといっていいほど「Ｄｏｏ Ｄｏｏはどう？」と聞いてくるのですが、私的には韓国人の女の子がいないことがわかっているので、さほど気持ちが向きません。そこで、Ｉｎｓｔａｇｒａｍで韓国人の新人が入っているのを確認していた「ＵＮＩＱＵＥ」を提案したところ、「久しく行っていないからいいか」と帝王も同意してくれました。
エレベーターで４Ｆに上がると、店内はなかなかの賑わい。ちょうど２人組が帰るところだったので入れ替わりに入店しました。
突き当りのカウンターに座ると、帝王はカウンター内をぐるりと見まわし女の子をチェック。お気に入りスミンさんやジュヒさんといった韓国人キャストもいます。一時期スミンさんに関心を持っていた帝王。何度かＬＩＮＥで連絡とったものの、ど反応がイマイチなようで、気持ちは萎え気味な様子です。
私たちの前についてくれたのはソヨンさん（といっても日本人）。どうやら帝王は気に入ったようですが、別に気になる娘がいたようで、ソヨンさんに「入口近くにいる黒い服を来た子は韓国人？」と確認。「韓国人です」の回答に色めきたち、「あとでいいので呼んで。ウオッパが…」と、またもや私をダシに使っています。帝王はいつもこの手で呼びよせ、最初は私に勧めながら、最終的には自分だけがＬＩＮＥ交換して、「今度食事しよう」と誘うワンパターンの手口を見せるのです。
とはいいつつ、ソヨンさんもかなり気に入ったようで、出身地、本名といった身上調査を開始。「オッパが韓国語を教えてあげるよ～」といういつものルーティンワークに入っています。終電の関係で４０分ほどでチェックしたのですが、この間だけで実に５回は「今度食事に行こう」とソヨンさんに誘いをかけていました。
店を出て駅に向かう途中、帝王は「あの子はいけるよ」と相当に手ごたえを感じているようで、かなりニコニコ。「ハイハイ、頑張ってください」と私は心の中で呆れ気味につぶやき、帰路につきました。【１２月１７日】
