
2019年4月12日午前のことだった。まだ布団の中でまどろんでいるとき、頭の横に置いてあったスマホが突然、振動音を発した。画面を見ると、登録されていない番号だったが、発信地が韓国だったので、とりあえず出てみた。
声の主はなんとSUPERNOVAのゴニル。過去に韓国・ソウルで友人と飲んでいた時、SNSにアップした写真の位置情報を見て、近くで飲み会をしているという彼から電話がかかってきたりしたことはあったが、こういった形でかかってきたのは初めてだった。
突然のことで驚いた私が、「どうしたの?」と聞くと、「ただ、なんとなく…」とのこと。それでも電話をくれたこと自体がうれしかった。
しばらくそれぞれの近況を話し合ったあと、ゴニルは「ジヒョクがドラマ(「私の名前はトロット」)に決まったので、お祝いしてあげてください」と教えてくれた。親友のドラマ出演決定を喜んでいるのはもちろんだったが、それを話す彼の声はどことなく元気がないように感じた。
自身もドラマのオーディションをいくつか受けているものの、なかなか結果に結びついておらず、それが歯がゆかったのかもしれない。
そんな彼に「絶対にあきらめたらダメだよ。一生懸命に続ければ、必ずチャンスは来るから」と励ましの言葉を送った。
心配など無用だった。「もちろんです」と明るさを取り戻した、いつもの彼らしい爽やかな声できっぱり。続けて、「必ず認められる俳優になります」と力強い言葉を返してくれた。
あれから2年半。彼はその言葉通り、「挟まれた世代」「仕事も恋も細胞分裂」「恋愛は面倒くさいけど寂しいのはイヤ」「7日だけのロマンス」「ミスターLEE」と着実にドラマ出演を重ね、高い評価を受けている。
そして12月2日にソウルで開催された「2021 Asia Artist Awards」では、「フォーカス俳優部門賞」を受賞。ひとつ、大きな花を咲かせた。
もちろん今回の受賞は、あくまでも俳優パク・ゴニルにとってひとつの通過点に過ぎない。さらなる高みを目指して2022年も邁進する彼の姿をしっかりと見守り、応援していきたい。
追伸
SUPERNOVA&Funky Galaxyの活動も楽しみにしているよ。